足元から湧き上がってくる冷気に、ぶる、と身体が震えた。
思わず自分の身体を抱きしめるようにした三成は、暗くなった空を見上げた。
「雪が降るかもしれぬな」
確かにそろそろ初雪の季節だな、と思いながら、三成は開いたままの引き戸に手をかける。
と、その白い手が後ろから伸ばされた手に包まれた。
「このように冷えて……風邪を召されたら如何いたします」
「俺は風邪などはひかぬのだ」
「ふ……童のような事を」
「童ではない!」
ムキになって振り返った先にある左近の顔が、思ったよりも近く、三成の鼓動が大きく鳴る。
しかし、左近はそれに気づいていないのか、三成の手を共に戸を閉めると、持ってきた羽織ごと三成を抱きしめた。
「は、離さぬか左近!」
「嫌だ、と言ったら?」
「……不敬だぞ」
「もとより承知の上」
抱きしめる腕に力を込めて、左近は三成の肩に顔を寄せる。
耳朶にかかる吐息に、思わずぞくりとしてしまう。
「ここもこんなに冷えてしまって……」
「ひぁ?!」
予想もしなかった刺激に、三成が声を上げた。
濡れた感触と音が耳朶と鼓膜をくすぐる。
「な……やめ…ろ…!」
「温めて差し上げているだけですよ?殿」
「ん……!」
低音で囁かれ、身体が固くなる。
同時に身体の奥底から例えようのない疼きが湧き上がってきた。
ぴちゃ、ぺちゃ、と執拗に嬲られ、三成の呼吸が荒くなる。
「……ぁ……」
「ふ…温めているだけだというのに……どうしてここを硬くしておいでだ」
「あ……!」
前のあわせを分け入ってきた手が、下穿きの上から一番敏感な部分を触る。
反射的に腰を引いた三成の背中に、何か硬いものがあたった。
「左近…お前……っ!」
「はい、なんでしょうか殿」
振り返った三成とは対照的に、左近は柔らかい微笑みを浮かべて言葉を返す。
だが、三成を愛撫する手を止める事はなく、布地を避けて直接そこを触り始めた。
「ん、ぁ……この……痴れ者……っ!」
「何とでも。さて、どうされますか?我が殿」
左近の指が三成の唇をなぞる。
その指を舌の先で舐め、三成は左近を見上げた。
「……確信犯が」
「褒め言葉を受けておきましょう」
にこりと笑みを向けた左近は、三成を抱き上げると寝所へと向かう。
外の寒さなど感じぬよう、主を温めるために。
戦国無双onry。三成受けならなんでも(´~`)モグモグ。
どうも変態です。